こんにちは!銀針うさぎです。
天気が良いので、勉強の合間に散歩に行きました。いつもは見過ごしてしまう何気ない道端の景色も、一歩一歩ゆっくり歩いてみると、たくさんの素敵な出会いに満ちています。今回は、私の散歩道とお庭で見つけた、可憐でたくましい植物たちの物語をたっぷりとお届けします。
青空に背筋を伸ばす、誇り高き「ノアザミ」
まず、道端の畔(あぜ)で見つけたのが、鮮やかな赤紫色の花を咲かせたアザミの仲間、
「ノアザミ(野薊)」です。

遠くからでも目を引くそのポンポンのような丸い花は、太陽の光をいっぱいに浴びてキラキラと輝いていました。
「見て見て!どうですか!」と言わんばかりに胸を張り、真っ直ぐに背筋を伸ばして咲き誇る姿があまりにも可愛らしくて、思わずスマホを取り出してパシャリ!
まるでカメラに向かってポーズを決めてくれているかのような、誇らしげな佇まいにすっかり癒やされてしまいました。
実は、日本には100種類以上ものアザミの仲間が自生していると言われています。そのほとんどは夏から秋にかけて花を咲かせるのですが、
この新緑が美しい5月の時期に人里や道端で見られるアザミは、基本的にこの「ノアザミ」だけなのだそうです。
よく見てみると、花の下にあるぷっくりとした緑色の部分(総苞)が、触ると少しベタベタします。
これは虫たちを呼び寄せるための工夫だとか。トゲトゲした葉っぱで自分を守りながら、上を向いて堂々と生きるノアザミ。勉強で行き詰まっていた私の背中を、「あなたもシャキッと背筋を伸ばして頑張りなさい!」と優しく押してくれたような気がしました。(笑)
名前とのギャップが愛おしい「ブタナ(豚菜)」

さらに歩みを進めると、アスファルトの隙間や草むらから、ひょろひょろと長い茎を伸ばした黄色い花がたくさん揺れていました。調べてみると、名前はなんと「ブタナ(豚菜)」。
「えっ、ブタの菜っぱ…!?」と思わず二度見してしまうような、なかなか衝撃的な名前ですよね。こんなに可愛らしい黄色い花なのに、どうしてそんな名前が付いてしまったのでしょうか。
実はこの植物、ヨーロッパ原産の帰化植物。
フランスでの俗名「Salade de porc(豚のサラダ)」をそのまま日本語に直訳したため、このユニークな名前になったそうです。
「豚が好んで食べるから」という理由らしいですが、それにしてももう少し可愛い名前を付けてあげてほしかったな、なんて同情してしまいます(笑)。
そしてこのブタナ、別名を「タンポポモドキ」というそうです。
確かに、お花の形はタンポポにそっくり!ここでふと疑問が湧いてきます。
「タンポポが先だったのか、タンポポモドキが先だったのかは分かりませんが(笑)」
もしブタナが先に地球上でメジャーになっていたら、今頃タンポポのほうが「ブタナモドキ」なんて呼ばれていたのかもしれませんね。そう考えると、植物のネーミングの世界もなかなか奥深くてクスッと笑ってしまいます。
タンポポとの簡単な見分け方は、その「背の高さ」と「茎」にあります。
普通のタンポポは地面近くに低く咲きますが、ブタナは30〜60cmほども茎を長く伸ばします。しかも、1本の茎が途中で何本にも枝分かれして、その先にいくつものツボミや花をつけるのです。
風に吹かれてゆらゆらと楽しそうに揺れる黄色い絨毯のような景色は、名前の無骨さを忘れてしまうほど優雅で綺麗でした。
母の愛が詰まった、お庭のバラのバトンタッチ
散歩を終えて家に帰ると、今度はお家の庭で最高の癒やしが待っていました。
可憐なピンク色のグラデーションが美しい、「野茨(ノイバラ・バラの仲間)」が綺麗に咲き始めていたのです。いつも母が大切に植えて育てていました。

中心のピュアなホワイトから、外側に向かってじんわりと淡いピンク色に染まる一重咲きの花びら。そして、これから弾けるのを今か今かと待っているたくさんの小さなツボミたち。
野生の力強さを残しながらも、気品に溢れたその姿は見ているだけで心が洗われます。
我が家のお庭には、毎年の素敵な決まりごとがあります。

少し前までお庭を鮮やかな黄色で埋め尽くし、春の訪れを告げてくれていた「モッコウバラ」。その華やかな黄色い花たちが「今年もやりきったね」と静かに花を終えるのと入れ替わりで、今度はこのノイバラが「次は私たちの番ね」と言わんばかりに、優しいピンクの蕾を開き始めるのです。
この美しい開花のバトンタッチを見るたびに、母のセンスを感じずにはいられません。
庭の花が途切れることなく、季節の移り変わりをずっと目と鼻で楽しめるように、きっと計算して植えてくれたのだと思います。
(あくまでも勝手に想像です。生前は花の話や、なんで植えたの?なんて話はしていなかったので。(笑))
(いま覚えば、聞いておけば良かったと後悔しています。)
ちなみに、モッコウバラにはバラ特有の「トゲ」がほとんどありませんが、このノイバラの茎には鋭いトゲが隠れています。
「綺麗でも、うかつに触ったらダメ!」という人生の教訓が詰まっているように感じます。(笑)
秋になると、このノイバラは今度は小さな赤い実(ローズヒップ)を実らせ、冬の景色まで彩ってくれるそうです。
一つの植物が、季節ごとに色々な表情を見せてくれるのって、本当に素敵ですよね。
散歩を終えて
勉強の合間のほんの短い散歩でしたが、道端の「ノアザミ」や「ブタナ」、そしてお庭の「ノイバラ」たちと触れ合うことで、頭がすっきりとリフレッシュされて、たくさんのエネルギーをもらうことができました。
植物たちはみんな、誰にアピールするわけでもなく、自分の置かれた場所で精一杯に背筋を伸ばし、次の世代へと美しくバトンを繋いで生きています。そのひたむきな姿を見習って、私ももうひと踏ん張り、勉強を頑張ろうと思います!
しかし、最近暑くなってきましたね。太陽を浴びて生き生きとする植物たちとは裏腹に、私たち人間にとってこれからの季節の「強い日差し」は体力を奪う大敵です。特に、外での作業やお出かけ時の紫外線対策は一刻を争います。
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